海外旅行で携帯やスマホを使う方法とは? Q

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更新日:2016.3.31

今度初めての海外旅行に出かける予定です。今、日本で使っている携帯電話を海外でもそのまま使いたいと思うのですが、設定の方法や注意点について教えてください。

高額な通信料金を請求されないようにしっかりと設定をしましょう。

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日本国内で使っているiPhoneやAndroidスマートフォンを海外旅行でも使いたいと思っている人も多いのではないでしょうか?
例えば地図アプリ、検索アプリ、無料通話アプリなどは海外旅行中でも便利です。ただし、設定を間違えると高額な通信料金を請求される可能性があるので注意が必要です。海外で安心してiPhone、Androidスマートフォンを使う方法をご紹介します。避けた方が無難でしょう。

Wi-Fiルーターをおすすめするのはこんな場合

難しい設定なしに高額請求を避けたい場合には海外向けWi-Fiルーターのレンタルがおすすめです。海外旅行向けWi-Fiルーターをおすすめする理由は、1日数百円~1,000円程度の料金で借りられること、想定外の通信料金が発生する心配がないこと、日本国内で手配できることです。スマートフォン側の設定も、そう難しくありません。難易度が低く料金も高額ではないので、特に初心者にはおすすめの選択肢です。

もちろん、注意点はあります。スマートフォン本体だけでなくWi-Fiルーターの充電も忘れないようにします。Wi-Fiルーターはスマートフォンと一緒に持ち歩く必要があります。通信料金とは別に、手数料が発生する場合がありますので、業者のホームページをよく確認してください。紛失、盗難、破損の可能性を考えると、レンタル業者が提供する保険には加入しておいた方がいいでしょう。それでも、後述する「海外パケット定額」より安くなる場合が多いはずです。

モバイルデータ通信をオフにするのを忘れずに

「海外旅行 Wi-Fiルーター」とWebで検索すると、Wi-Fiルーターのレンタル業者がたくさんあることがわかります。Webサイトで予約すれば宅配してくれる業者もありますし、空港で受け取るやり方の業者もあります。地域によって料金が変わってきます。自分が旅行する地域と合っているかどうか、よく確認してから申し込んで下さい。

海外旅行向けWi-Fiルーターを利用する場合の設定で大事なことは、iPhoneやAndroidスマートフォン本体が「モバイルデータ通信」をしないように設定することです。これは、スマートフォンが現地の通信事業者と知らない間に接続してしまい、後から高額請求が届くことを防ぐためです。

iPhoneの場合、「設定」アプリを立ち上げ、「機内モード」をオンにします。そのうえで、「Wi-Fi」をオンにします。これで、不要なモバイルデータ通信や音声通話による想定外の通信料金が発生する可能性を絶つことができます。

ただし、電話の着信もできなくなりますので、その点は注意してください。念のため「モバイルデータ通信」の「データローミング」もオフにしておきます。

Androidスマートフォンの場合は、設定アプリの「モバイルネットワーク設定」で「データ通信を有効にする」をオフにします(機種により、表記が違う場合があります)。

Wi-Fiルーターで通信できるデータ量は無制限ではありません。大量のデータを通信すると通信速度が低下してしまいます。旅先では、アプリの更新、OSのアップグレードなどは避けた方がいいでしょう。スマートフォンの「アプリの自動更新」はオフにするようにします。

空港、ホテル、カフェなどでWi-Fiスポットを用意している場合があります。街角で無料のWi-Fiを使える場所も、探せば見つかる場合が多いでしょう。こうしたWi-Fiスポット経由でスマートフォンを使うやり方もあります。ただし、公衆Wi-Fiや無料Wi-Fiには盗聴などのリスクが伴いますので、漏れると困る情報はやりとりしないよう気を付けます。例えば、クレジットカードの番号を入力してネットショッピングすることは、こうしたWi-Fiスポットを使っている時は避けた方が無難でしょう。

なお、飛行機の機内で乗務員の指示があった場合には「機内モード」をオンにし、iPhoneの場合は同時に「Wi-Fi」をオフにしてください。

現地に着いて、iPhoneやAndroidスマートフォンを使う時には、まずWi-Fiルーターのスイッチをオンにするのを忘れないでください。Wi-Fiルーターと接続するやり方ですが、iPhoneの場合は設定アプリの「ネットワークを選択」、Androidスマートフォンの場合は「Wi-Fi」を選び、表示されているWi-Fiルーターの名前(SSID)を選んで、Wi-Fiルーター説明書に記載されているパスワードを入力します。これで、Wi-Fiルーターを使ってデータ通信ができるようになります。

海外パケット定額サービスは、通信事業者を手動で設定するようにする

Wi-Fiルーター以外の選択肢についても触れておきましょう。ふだん使っている電話番号を海外でも使いたい場合があるかもしれません。また、Wi-Fiルーターを常に持ち歩くのは面倒だと思われる方もいるでしょう。そうした場合は、通信事業者が提供する海外パケット定額サービスを契約します。

サービス名は、NTTドコモでは「海外パケ・ホーダイ」、auでは「海外ダブル定額」、ソフトバンクモバイルでは「海外パケットし放題」です。これらのサービスにすでに契約中の状態になっている場合もありますので、ご自分の契約内容をよく確認してみてください。3社とも、1日最大2980円(2015年3月時点)で海外でサービスを使うことができます。なお、音声通話はパケット定額とは別に料金が発生します。

ここで注意点ですが、各社のホームページにある海外パケット定額サービスの説明は熟読してください。大事なことは「現地で接続する通信事業者を調べて、手動で設定する」ことです。接続する事業者名を間違えたり、自動接続で意図しない事業者と接続してしまうと思わぬ高額請求が届く可能性がありますので、注意してください。

最後に、旅慣れた方や、スマートフォンに詳しい方であれば「SIMロックフリー端末」を使い、現地でプリペイドSIMを入手するやり方もあります。初心者にはおすすめしにくいのですが、最もコストパフォーマンスが良いやり方です。

情報提供 星 暁雄

ITジャーナリスト。日経BP社でオンラインマガジン『日経Javaレビュー』編集長などの経験を積み2006年に独立。
デバイス、ネットサービス、エンタープライズなど幅広い取材執筆経験を持つ。

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