赤ちゃんや子どものパスポート申請方法、赤ちゃんのパスポート写真の撮り方とは? Q

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今度子どもを連れて、初めての海外旅行に出かける予定です。子どものパスポート申請方法や、パスポート写真の撮り方で注意する点があれば教えてください。

今度子どもを連れて、初めての海外旅行に出かける予定です。子どものパスポート申請方法や、パスポート写真の撮り方で注意する点があれば教えてください。

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幼児や子どもであっても、パスポートの受け取りには必ず本人が窓口に行く必要があります。

パスポートのサイン欄の代筆について

小さな子どもであっても、海外へ旅行するのであれば1人1冊、パスポートを持つ必要があります。
まだ自分でサインができない乳幼児であれば、パスポートのサイン欄には、親権者が子どものサインを代筆することになります。そして、パスポートの申請書の法定代理人欄に、親権者の署名が必要になります。

子どものサインを親権者が代筆する場合、パスポート申請書の署名欄(申請者署名と所持人署名)には、親権者が書いたお子さんのサインとともに、その下に父親または母親の氏名+(父または母)+代筆と、【代筆者名+(続柄)+代筆】を明記することになります。ちなみに外国へ渡航したときの入国審査では、入国カードのサイン欄に、本人と代筆者のサイン両方が求められることがあります。

パスポートのサインを自筆とするか代筆とするかは、学齢は関係ありません。子ども本人が自分でサインできるのであれば、就学前であっても本人がサインをするようにしましょう。
本人がサインする場合は、ひらがなでも大丈夫です。また、難しい漢字だけをひらがなに、漢字とひらがなを混在させても構いません。
子ども本人が自分でサインする能力があれば、あくまでも本人にサインさせることをおすすめします。子どもが将来、一人で渡航するようなことがあったとき、本人がサインしたパスポートでなくては外国への入国ができないからです。なお、20歳未満のパスポート申請は、すべて5年ものに限られます。10年パスポートは申請できません。

15歳未満の子どもの代理申請には子どもの身元確認が必要?

15歳未満の子どものパスポート(代理)申請には、戸籍抄本(謄本)のほかに、子どもの身元を確認できるもの(母子手帳や保険証、区市町村で発行された医療証、学生手帳等)の提示が必要です。子どもの身元確認は、都道府県によっても必要書類が若干異なります。
たとえば東京都の場合は、15歳未満の子どもが親と一緒にパスポート申請へ出向いたとき、親のパスポートや運転免許証を提示すれば子どもの身元確認の書類提出を省略することもできます。詳しくは、住民登録をしている所管の旅券窓口へ事前に問い合わせることをおすすめします。各都道府県のパスポート申請先一覧は、外務省のホームページをご覧ください。

なお、パスポートの受け取り(受領)には、本人(子ども)も必ず法定代理人と一緒に窓口へ行かなくてはなりません。乳児であっても本人が行かないとパスポートを受け取れないので注意してください。

子どものパスポート写真の注意点とは

子どものパスポート写真は、スピード写真やデジカメ等で撮影したものでも構いません。ただしデジカメで撮影したものは、写真専用の紙で出力されたものに限ります。パスポート写真は、帽子を脱ぎ、無背景、正面を向きピントがあっているものに限られます。眼鏡をかけているお子さんは、反射しないで写るようにしてください。

乳児の場合は、無地の布団かシーツの上に寝かして、上から撮影するとよいでしょう。さもなければ無地の服を着用した親が抱えて撮影するのが好ましいとされます。おしゃぶりなどで顔の一部が隠れているものは使用できません。

パスポート写真の規格(サイズや諸条件)については、大人と一緒です。外務省のホームページにある「パスポート申請用写真の規格について」をご覧ください。規格を満たしていなければ、撮り直しを言い渡されますので注意しましょう。また必要枚数は1枚ですが、パスポート紛失時の備えのために予備で1枚、多めに用意しておくことをおすすめします。

筆者の写真

情報提供 千葉 千枝子

淑徳大学 教授。中央大学卒業後、富士銀行入行。シティバンクを経てJTBに入社。96年に独立、運輸・観光全般の執筆、講演活動を行うほか、TV・ラジオにも多数出演。観光人材の育成に注力する。

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