国際線の飛行機の乗り方とは?チェックインの方法とは? Q

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今度初めての海外旅行に行く予定です。国際線の飛行機に乗るのは初めてなのですが、チェックインから飛行機に搭乗するまでの基本的な流れを教えてください。

国際線を利用する場合は、最低でも2時間前に空港に到着するようにしましょう。

A

チェックインまでの流れ

・国際線は2時間前には空港に到着しましょう
国際線を利用する場合は、空港へ最低でも2時間前までに到着するのがルールです。座席指定をしていないLCC格安航空会社の場合は、3時間前と心得ましょう。

・航空会社のチェックインカウンターの位置はあらかじめ調べておくと安心
空港に到着したら、利用する航空会社のチェックインカウンターを探します。国際空港は大変広く、利用する航空会社によってターミナルが異なります。あらかじめ、利用する航空会社のカウンター位置を空港ホームページなどで確認しておくと慌てずにすみます。
また、海外の国際空港では、入場時にセキュリティチェックを課すところもあり、長蛇の列ができます。時間には余裕をもって空港へ行くようにしましょう。

・カウンターに到着したらまずは搭乗手続きをしましょう
航空会社のチェックインカウンターは、エコノミークラスとその他のクラスでチェックインするカウンターが異なります。カウンターでは、パスポートと航空券(eチケット等)を提示します。それと同時に、航空会社に預ける手荷物(スーツケースなどの受託手荷物)をさしだして、重さをはかってもらいます。
預けた手荷物に対しては、クレームタグという半券が渡されますので、個数分の枚数があるかをチェックしましょう。

・搭乗手続きはおおむね出発40分前には打ち切られるので注意が必要
予約が確認され搭乗手続きが済んだら、パスポートとeチケットは返却され、ボーディングパス(搭乗券)が渡されます。搭乗券には当日のゲートならびに搭乗時刻、座席番号、予約者の氏名や便名が綴られています。この搭乗手続きは大手航空会社の国際線の場合、おおむね出発時刻の40分前には打ち切られます。空港到着が道路渋滞などで遅れそうな場合は、空港内の利用航空会社窓口へ状況を伝える電話をかけるようにしましょう。

・遅刻しそうになったら
ギリギリに到着の場合は航空会社の判断で、航空会社や空港職員が通過するセキュリティレーンを特別に利用したり、貨物室への荷物搬入が間に合わないため手荷物を預からず、機内持ち込みを促すなどの処置で、機敏に対応してもらえることも。しかし、これらはレアケースで、定時運航に支障をきたすため、原則、特別扱いはされないと心得ておきましょう。最低でも出発時刻の1時間前までに、空港に到着できるようにしてください。乗り遅れの払い戻しには応じないタイプの航空券は、次の便の買い直しになってしまいますのでご注意を。

チェックインが終わった後の流れ

チェックイン(搭乗手続き)が終わったら、制限エリアに向かいましょう。 まず最初にセキュリティチェックがあります。ここでは手荷物類はすべてX線を通し、金属探知機などでボディチェックが行われたりします。

そのあとは出国審査となります。出国審査時は、パスポートと航空券を係官に提示します。 そこから先は、搭乗ゲートまでが免税エリアになります。消費税が課税されませんので、ボーディング(搭乗時刻)までの間、ショッピングや食事を楽しむことができます。免税適用には、搭乗券(ボーディングパス)の提示が求められます。

・搭乗時刻までには利用するゲートに到着しましょう
制限エリアのなかは、幾つものゲートにわかれており、移動には意外と時間がかかります。遅くとも、搭乗券(ボディングパス)記載の搭乗時刻(ボーディングタイム)までにはゲートに到着するようにしてください。ゲート周辺には、待ち合いのための椅子が多数用意されていますので、そこで休憩するのもいいでしょう。

機内へ登場するまでの流れ

・機内へ搭乗する流れ
搭乗時刻(ボーディングタイム)になるとアナウンスが流れ、ゲートが開きます。搭乗橋を渡って、または連絡バスに乗って、機内へと誘導されます。機内に入ったら、手荷物は上の棚か座席前の足元に収納して、シートベルトを着用します。そのとき、座席のリクライニングやテーブルは元の位置へ。離陸後、水平飛行に入り解除のチャイムが鳴るまでは、シートベルトを締めたままで座席のリクライニングやテーブル開閉はできません。

・ホテルなど滞在先の名称と住所はメモしておきましょう
機内では、渡航先の入国カードや税関・検疫カードが客室乗務員によって配布されます。入国カードにはパスポート情報や便名、滞在先の住所を記載しなければいけないものもあるので、ホテルなど滞在先の名称と住所を手元に持っておくと安心です。万が一、眠っているなどして受け取りそびれても、入国審査ブースに記入台があり備え付けてありますので安心してください。
入国審査の詳細についてはこちらでご紹介しています。

筆者の写真

情報提供 千葉 千枝子

淑徳大学 教授。中央大学卒業後、富士銀行入行。シティバンクを経てJTBに入社。96年に独立、運輸・観光全般の執筆、講演活動を行うほか、TV・ラジオにも多数出演。観光人材の育成に注力する。

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