海外旅行で赤ちゃんを飛行機に乗せる際の注意点とは? Q

  • シェア

今度赤ちゃん連れで初めての海外旅行に行く予定です。海外旅行で赤ちゃんを飛行機に乗せる際の注意点があれば教えてください。

生後8日を過ぎたら飛行機に搭乗可能!赤ちゃんでも航空運賃は有料です。

A

パスポートの申請とバシネットの予約を忘れずに

海外旅行で赤ちゃんを飛行機にのせる際にまず気をつけたいのが事前の準備です。 赤ちゃんは生後8日を過ぎていれば親と一緒に搭乗することが可能ですが、赤ちゃんにもパスポートが必要となりますので必ず事前に申請を済ませておくようにしましょう。

・幼児にかかる運賃とは?
次に気をつけたいのが赤ちゃんの飛行機の座席の確保です。 国際線では、0歳~2歳未満を幼児(インファント)と呼び、幼児運賃(インファントフェアー)が適用されます。 幼児運賃は、大人の航空運賃の10%が目安ですが、諸税や燃油サーチャージが別途かかります。

・バシネットの予約は早めに
この幼児運賃は座席を利用しないことを条件にしており、幼児は座席に座ることはできませんが、6~9カ月程度の幼児の場合は事前にリクエストをしていれば、バシネット(赤ちゃん用のベッド)を使用することができます。バシネットは数が限られるので早めに予約をして確保しておくようにしましょう。

もし幼児でも一席、座席を必要とするのであれば、小児運賃を支払わなくてはなりません。この小児運賃は、大人運賃の約75%で算出されます。

ここでいう大人の航空運賃とは航空会社が定めている運賃をさし、格安航空券の販売額とは異なるので注意してください。

機内でミルクをあげる方法とオムツ替えについて

まず気をつけたいのは機内へ液体を持ち込む手続きです。100mlを超す液体物の機内への持ち込みは原則禁止となっていますが、乳児連れの場合であれば事前に申告することで持ち込みが可能となります。出国前の手荷物検査場で係りの人に声をかけるようにしましょう。

・機内サービスを上手く活用しましょう
なお、機内ではサービスでミルク用のお湯をもらうこともできます。客室乗務員に粉ミルクと哺乳瓶を渡せば、お湯をさしてちょうどよい温かさにして席まで運んでくれるのが一般的ですので、わざわざ水筒を持参する必要もなく便利です。機内でスムーズにミルクをあげるためにも、粉ミルクは一回分の容量を小分け容器に入れるなどして準備をしておくとよいでしょう。

・機内でのオムツ替えはどこでする?
機内でのおむつ替えは化粧室内の専用テーブルで行うようにします。使用オムツの廃棄などの不安があれば、客室乗務員に尋ねるようにします。

なかには機内に紙オムツの予備を用意している航空会社もありますが、普段使い慣れた紙オムツを機内や移動で必要な数だけ手荷物にまとめておくと安心ですね。

機内で赤ちゃんがぐずったときの対処法

・赤ちゃんの服装は温度調整がしやすいものを
離陸時や着陸時には、気圧の影響から赤ちゃんは大泣きするケースもあります。できれば搭乗前のお昼寝などはできるだけ控えて、機内で寝てもらえるようにタイミングをはかることがポイントです。
機内の温度は暑かったり寒かったりとさまざま。機内の温度が原因でぐずることもありますので、赤ちゃんの服は着脱しやすい前開きのものや、上下がわかれたセパレートタイプのベビー服を着せるようにすると便利です。

・優先搭乗を上手に活用しましょう
赤ちゃん連れの場合は、飛行機への優先搭乗が可能ですので、早めに機内へと誘導してもらい、必要なものをすぐに取り出せるようにマザーズバッグにひとまとめにして手に取りやすい場所に置いておくと、何かあったときにも安心ですね。

赤ちゃんにとっての初めての海外旅行ですから、飛行機の移動も楽しくストレスのないものにしたいですね。素敵な旅行になりますように。気をつけて、行ってらっしゃい!

筆者の写真

情報提供 千葉 千枝子

淑徳大学 教授。中央大学卒業後、富士銀行入行。シティバンクを経てJTBに入社。96年に独立、運輸・観光全般の執筆、講演活動を行うほか、TV・ラジオにも多数出演。観光人材の育成に注力する。

TOP